保険の営業所長、保険業界経験者が語るリアルな転職理由と注意点について

2023.6.25

保険業界で営業所長経験を持つ人は、年齢的にも30代後半から40代の方が多いこともあり、これまで培ってきた知識や経験が存分に活かせる保険業界内での転職を検討する人が多いように感じます。

これは、保険を販売する企業の運営の仕方が以前よりも多様性が増していることも背景のひとつで、同じ仕事をするならば、自分の期待する働き方や給与形態を採用している企業を見つけたいと考える傾向もあるのでしょう。

また、キャリアをひとつの財産と捉え、それを活かしながら自分が望む働き方をするためには、保険業界内での転職が合理的だと考える人も多いのかもしれません。

営業所長のキャリアを持つ方々の保険業界内での転職事例はさまざまですが、「保険営業」へのキャリアチェンジ「同業他社での営業所長」が多い傾向にあります。

一般的な事例としていくつかの転職理由と注意点を紹介します。これからの自分の働き方を見つける参考にしてみてください。

営業所長から「保険営業」への転職

営業所長のキャリアを持つ方は、元々保険営業の担い手だった人が多い傾向がありますが、過去の自分の営業経験を振り返りつつ、変化している今の保険営業スタイルでなら「もう一度、営業をしたい」と、営業職への転職を試みるケースもあります。

営業所長というキャリアから、営業職への転身を志す背景は、人によってさまざまですが、一般的な例を紹介します。

やっぱりお客さまとの対話が好きだから、営業の新しい仕組みを持つ企業でもう一度、保険営業をやりたい

<転職を希望する理由>

営業職を経て営業所長として組織の運営をやってきたが、自身の性格を鑑みると、やはり直にお客さまとの接点を持ち、お客さまの不安や悩みを解決する手助けができる営業職の方が向いていると感じている。

自分が営業をしていた時の営業環境と比較すると、今の保険業界の営業スタイルは大きく変化していると感じている。

これまで長く重視されてきた新規開拓力よりも商品説明力や提案、そしてクロージング力を営業力として重視している企業もある。

自分は商品の提案力に自信がある営業スタイルだったため、その能力を活かせる企業で、もう一度、保険営業をやりたい。

<注意点>

保険を販売する企業の顧客との向き合い方はさまざまです。自分の得意とする営業スタイルを採用している企業を探して、転職先候補とするのがいいでしょう。

例えば、自社のサイトやイベントなどで接点を持った方とのアポイントメントまではコールセンターが対応し、保険営業は商品の説明に赴くというような分業型で運営している企業もあります。

内部事情は個人レベルでは解りづらい部分もありますので、転職エージェントなどのサポートを得ながら、企業を選別していくのがいいかもしれません。

これまで培った知識と営業力を活かし、自分の実績に応じた収入を稼ぎたい

<転職を希望する理由>

営業所長は、自分の実績ではなく所内の実績によって評価を受けるため、もどかしい部分が多かった。

自分の能力がダイレクトに収入に結びつく保険営業でもう一度、チャレンジしたい。

これまで長く保険業界に在籍して得た保険の知識に加えて、営業所長として営業手法についても真剣に向き合ってきた。

元々保険営業を担っていたが、その後得た知識と経験を活かして、もう一度、保険営業に挑みたい。

しかし、家族もいるので基本の給料は一定の範囲で安定させたい。基本給と実績給のバランスが自分にあった企業を見つけて、転職したいと思っている。

<注意点>

手数料率と基本給のバランスは注意すべきポイントです。

保険営業は、基本給に加えて保険契約の実績に応じて、規定の手数料を受け取り、総額が収入となります。

手数料率は契約金額に対するパーセンテージと受け取れる期間が定められており、例えば、基本給が比較的高くて収入面が安定していると、手数料率が低くなる傾向があります。

しかし、手数料率は低くても、実績による明瞭なインセンティブもある場合が多いので、安定した収入を得ながら実績による収入の恩恵も実感できるという考え方もあります。

企業によっては、インセンティブの部分は制限がなく、どこまでも増やせるというところもありますので、インセンティブの詳細についても確認が必要です。

手数料率などは公になっていない場合が多いので、転職エージェントなどに希望を伝えつつ相談するのもいいでしょう。

ワークライフバランスを重視した働き方がしたい

<転職を希望する理由>

営業所長になってからは、朝早くから夜遅くまで働き、自分の時間を全て使って仕事をしてきたが、今後は自分の時間も大切する暮らしをしたいと思っている。

生活と仕事のバランスを重視した方が、仕事の能率が上がり成果も上がる気がしている。

最近、保険を販売する企業の中には、ワークライフバランスを重視し、働き方に自由度を設けている企業も多いと聞く。

自分の期待するバランスが取れる企業を探して、転職を試みたい。

<注意点>

テレワークの一般化が進む中で、働き方に対する考え方が随分と変化しました。

企業側も社員の働き方に柔軟性を持たせた経営を重んじる傾向がありますが、実態が追いついていない場合も散見されます。

勤務の実態は、働いている人のリアルな声から知る必要がありますが、見え辛いのも事実です。

業界に特化した転職エージェントを活用して、詳細を尋ねてみるのもひとつでしょう。

同業他社で「営業所長」への転職

保険を販売する企業の多様化が進む中で、これまで培ってきた営業所長のキャリアを、同業他社で活かしたいと考える人は多いのではないでしょうか。

同じ仕事で、働く場所を変えたいと考える背景は、人によってさまざまですが、一般的な例を紹介します。転職活動の参考にしてみてください。

お客さまへ提案できる保険商品が多い企業で、営業所長をしたい

<転職を希望する理由>

生活の多様化によって、保険商品に対するニーズは多岐にわたるようになってきた。

そのため保険は単体の比較だけではなく、複数を組み合わせることにより個々に合ったアレンジが可能になるため、商品の数が多く選択肢が多い方が、良い提案ができると考えている。

これまで培ってきた保険の知識や営業の経験を踏まえて、お客さまのニーズに合ったサービスや商品を用意している企業で組織を運営するマネジメントをしたい。

<注意点>

乗合代理店の一般化により、企業数も増えています。企業によって保険商品のラインナップも異なりますが、個々の企業運営も異なりますから、営業体制について深く理解できる情報を集めて、自分に合った企業を見つけるといいでしょう。

WEB等を活用した営業手法で運営をしている企業で、営業所長をしたい

<転職を希望する理由>

大手の保険会社で営業所長をしているが、保険の加入を検討する消費者のニーズに対し、古い慣習や大手ならではのしがらみなどによって、応えられない部分が目立つようになってきた。

乗合代理店などの若い企業は、WEBサイトなどを駆使した集客や情報提供、デジタルを活用したお客さまへの対応など、消費者が望むスタイルを営業の仕組みとして取り入れている。

これまで培ってきた知識と経験を活かし、お客さまへの対応などが時代に即している企業で、営業所の運営マネジメントをしたい。

<注意点>

保険の販売でデジタルツールを活用している企業は多く、その成長スピードは目を見張るものがありますが、デジタルを使った集客は、その手法によっては誤った認識を抱かせた誘導などトラブルを産む可能性も秘めているので、直近の評判などをフラットな視点で確認する必要があるでしょう。

保険業界に強い、特化型エージェントを味方につける

保険業界は消費者のニーズを受け、事業スタイルがさまざまに変化し新しい企業が登場しています。

事業運営の多様化によって、個々の企業での働き方や処遇も多様化しているため、単純な比較では転職候補となる企業を見定めづらくなっているのではないでしょうか。

全体像を把握し、自分の望んでいる働き方や給与形態を採用している企業を見定めて、具体的な転職活動にフォーカスしていくというステップを踏むためには、初期段階の情報収集が大切です。

とはいえ、働きながらの情報収集は大変ですし、表に出ていない情報ほど転職者にとっては重要性が高いでしょう。

効率的な転職活動を行うためにも、保険業界に特化したエージェントを味方につけて欲しいと思います。

私たちHonesty(オネスティ)は、金融・保険を専門としている「特化型」転職エージェントです。

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