保険事務はお客様からの申込書を整理したり、保険金請求の対応をしたりと、幅広い業務を担当します。
保険事務への転職を検討している人の中には、専門知識がないと働くのは難しいのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、保険事務は未経験からでも働ける仕事です。
当記事では、保険事務の仕事内容や保険事務の魅力、大変さを詳しく解説しています。
仕事内容を踏まえて、保険事務がおすすめの人も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
保険事務の仕事内容
保険事務は、お客様の申込書の確認や、保険金請求の書類作成など、業務内容は多岐にわたります。
また企業によって任される業務範囲も様々でしょう。
一般事務との違いは、専用システムを使う点や必要な知識が異なる点です。
保険事務には下記のような特徴があります。
- WordやExcelではなく専用システムを使うことが多い
- 保険にまつわる専門知識が必要になる
- 一度知識を身に付けると復帰しやすい
保険事務は、保険会社専用のシステムを使って入力するため、WordやExcelを使う機会はあまり多くありません。
しかし、WordやExcelを全く使わないわけではないため、最低限のofficeスキルは必要になります。
また、保険にまつわる専門知識が必要になり、一度知識を身に付けておくと、同業界への転職や休職後の復帰がしやすくなるという特徴もあります。
生命保険会社か損害保険会社かによっても、仕事内容が異なってくるためそれぞれの仕事内容について、詳しく見ていきましょう。
生命保険会社の場合
生命保険会社の保険事務は、以下の業務を行うことが多いです。
- 生命保険の新規契約の書類確認
- 保険金請求の書類作成・整備
- 保険契約の解約・変更に関する書類作成・整備
生命保険の新規契約と、保険金請求に関する部門が分かれている場合もありますが、全ての業務を網羅的に行う場合もあります。
いずれにしても、正確かつスピード感のある対応を求められます。
損害保険会社の場合
損害保険会社の保険事務は、以下の業務を行います。
- 損害保険の新規契約の書類確認
- 新規契約のお問い合わせ対応
- 事故受付
- 修理工場への連携
- 保険金請求の書類作成・整備
損害保険会社の保険事務は業務内容が多岐にわたるため、営業部門と損害調査部門に分かれている場合が多いです。
営業部門では、申込書類の作成や新規契約のお問い合わせに対応します。
損害調査部門では事故に遭った顧客とのやり取りをするため、状況判断をし、適切な案内をすることが求められます。
保険事務の魅力・やりがい
保険事務の仕事内容をご理解いただけたところで、保険事務の魅力ややりがいを紹介します。
福利厚生が充実している
もちろん会社によって様々ですが、保険会社は従業員が働きやすい環境を整えていることが多く、福利厚生が充実している傾向があります。
産休・育休が取れるのはもちろん、保険会社によっては育休の期間が長めに設定されていることもあります。
また、有給休暇が取りやすく、ボーナスを支給しているなどの特徴もあるため、快適な環境で働くことができるでしょう。
ワークライフバランスを実現しやすい
上述しましたが、保険会社は従業員が働きやすい環境を整えていることが多いです。
有給休暇を取りやすかったり、時短勤務制度が合ったりと、ワークライフバランスを実現しやすい環境で働くことができます。
また、全国に支店があり、家族の都合に合わせて転勤することも可能な場合もあります。
以上の理由から、仕事とプライベートを両立させたい方には向いているでしょう。
保険営業やお客様から感謝される
「事務」と言っても、社内外問わず、多くの人とコミュニケーションを取る仕事です。
保険営業と連携するのはもちろん、お客様や代理店など、外部の方と話す機会は多くなります。
業務を円滑に進めることを心がけることで、多くの人から感謝されるのが魅力です。
保険事務で大変なこと
保険事務は魅力的な仕事ですが、一方で大変だと感じる瞬間もあるのが事実です。
どのような場面で大変さを感じるのかを確認していきます。
ミスが許されない
どんな事務でもミスが許されることはありませんが、保険事務は個人情報やお金に関わることもあり、特にミスに厳しい仕事です。
例えば、お客様からの保険金請求があった場合、間違った金額を振り込んでしまうと取り返しがつかない可能性もあります。
また、個人情報が入った郵便物の宛先を間違えて、他の人の自宅に届いてしまうということも、絶対に許されません。
このように、1つのミスが命取りになる可能性が大きいため、仕事中は気を抜かずに対応することが求められます。
残業が発生することがある
「事務」と聞くと、定時に帰ることができるというイメージがありますが、保険事務の場合、時には残業が発生することもあります。
例えば、定時時刻直前に保険金請求があった場合や、保険営業が新規契約をいただいてきて、早急に対応する必要がある場合などがあります。
日によっては1日に多くの対応が必要になり、残業しないと数をさばけないこともあります。
このように、保険事務は毎日定時ピッタリで帰れないこともあると理解しておきましょう。
知識がないと業務が滞ってしまう
保険業界には特有の専門用語があり、言葉の意味が分からないとその都度立ち止まることになります。
また、商品知識が不足していると、毎回内容を確認する作業が発生します。
保険事務を始めたばかりの方は、知識の不足から業務が円滑に進まないこともあるでしょう。
しかし、日々業務をこなしていくうちに知識は身に付くため、大変な時期を乗り越えることが重要です。
保険事務に向いている人
ここまで、保険事務の仕事内容ややりがい、大変なことを見てきました。
これらを考慮して、保険事務に向いている人を紹介します。
迅速かつ丁寧な対応ができる人
保険事務には、正確さとスピードが求められます。
例えば、保険金請求があった場合、保険事務が手続きを進めなければお客様に保険金をお支払いすることができません。
お客様は、保険金を受け取るために保険に加入しているため、対応を遅らせることは許されないのです。
また、スピードを求めるあまり業務が雑になることはあってはならず、常に丁寧に対応する必要があります。
このように、保険営業は丁寧な対応をしつつ、なおかつ迅速に業務遂行できる人に向いています。
コミュニケーションを取るのが好きな人
保険営業は、社内外問わず多くの人とコミュニケーションを取る仕事です。
より円滑に社内の業務を進められるように動いたり、不安を抱えるお客様のために対応したりと、常に誰かのためを想って仕事をすることが求められます。
そのため、様々な人とコミュニケーションを取ることが好きな人には向いている仕事です。
未経験でも保険事務で働ける?
保険事務は、専門的な知識が必要になる仕事ではありますが、未経験を歓迎している求人もあります。
企業によっては、業務に入る前にしっかりとした研修を用意していることもあるため、安心してください。
また、不明点がある際は、上司が丁寧に教えてくれることが多いため、保険の知識が浅くても不安になることはありません。
以上の理由から、未経験であっても保険事務で働くことは十分可能です。
まとめ
保険事務は、ミスに厳しい、専門知識が必要になるなどの大変さもありますが、裏を返せば正確な事務処理スキルや専門知識が身につく魅力的な仕事です。
また、未経験の方でも働くことは可能なので、保険事務が気になる方は、ぜひ求人を探してみてはいかがでしょうか。
保険事務の仕事に興味がある方は、ぜひこの記事を参考にして、転職活動を成功させてください。