保険業界での転職時に確認すべきポイントは?企業情報・応募書類・面接などに分けて解説

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目次

保険業界内で転職する際は、基礎知識を習得したうえで選考に通過するためのテクニックを身につけることが大切です。
基礎知識の習得は、自身が保険業界に向いているかどうかを今一度確認するきっかけにもなるでしょう。

本記事では、保険業界内で転職時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。
保険業界内での転職を検討している方、スムーズに転職する方法を知りたい方は参考にしてみてください。

保険業界内で転職時に確認すべきポイントについて詳しく解説します。

【確認ポイント1】保険業界の業種の種類

まずは、保険業界の中でも業種について理解を深めましょう。保険業界と一言で言っても、業種に次のような種類があります。

生命保険会社

生命保険会社は、終身保険や個人年金保険、養老保険などを取り扱う会社です。
契約者から払い込まれた保険料を運用し、会社の資産を増やす業務に加え、契約で定めた事象が起きた際に保険金を支払う業務があります。
生命保険の基礎知識はもちろん、顧客のライフステージや悩みに応じて最適な保険商品を提案するスキルも必要です。

損害保険会社

損害保険会社は、火災保険や自動車保険などを扱う会社です。
契約で定めた事故や災害などが起きた際に、保険金支払いの条件を満たしているかどうかを調べたり、保険金の支払手続きをしたりします。
なお、第三分野に該当する医療保険やがん保険などは、生命保険会社と損害保険会社のどちらも扱うことができます。

保険代理店

保険代理店は、代理店契約を締結している保険会社の保険商品を顧客に提案し、契約手続きを代行する業種です。
複数の保険会社と契約していることが一般的ですが、特定の保険会社の保険商品のみ取り扱う代理店も存在します。

保険業界の業種の種類

【確認ポイント2】保険業界の職種と業務内容

保険業界で転職する際は、同じ職種で転職するのか、他の職種への転職するのかを検討しましょう。
職種の種類をおさらいするとともに、それぞれの業務内容について理解を深めることで、自身の希望が明確化しやすくなります。
保険業界の職種と業務内容について詳しく解説します。

営業職

営業職の仕事は、顧客のライフステージや悩み、ライフプランなどをヒアリングしたうえで、最適と考えられる保険商品を提案することです。
保険商品によって払込保険料や払込期間、保障内容、解約返戻金の有無などが異なります。

顧客が1人で全ての情報を調べて最適な保険商品を選ぶことは難しいでしょう。
営業職は、保険選びのサポートをする重要性が高い職種です。
保険会社は「アウトバウンドセールス」、保険代理店は「インバウンドセールス」が主流です。

  • アウトバウンドセールス……電話や飛び込み営業などでアポイントを取り、商談につなげる
  • インバウンドセールス……来店した顧客に保険商品を提案する

事務職

事務職の仕事は、保険契約の書類作成や保険料の入金処理などです。
保険加入者に対して事務員の数が少ない場合は、それだけ作業スピードが求められます。
すでに保険業界で働いているのであれば保険の知識は習得済みのため、事務そのものが未経験でも挑戦しやすいでしょう。

コールセンター

コールセンターの仕事は、保険請求の窓口業務やキャンペーンの案内業務などです。
コールセンターの経験者は優遇される傾向にあるものの、用意されたチャートに従って案内する流れのため、職種が未経験でも挑戦しやすいでしょう。

示談交渉担当

示談交渉担当は、交通事故や自転車事故、人のものを壊したなど、損害保険の対象となる事象が起きた際に、相手または相手方の保険会社と交渉する職種です。
双方の言い分をまとめて落としどころを見極め、論理的に交渉するスキルが求められます。
論理的思考力、さまざまな角度から交渉の余地を見極めるスキルは、経験によって習得できるものです。

そのため、保険業界での経験が浅い場合は、示談交渉担当を目指すのは厳しいかもしれません。

保険業界の職種と業務内容

【確認ポイント3】転職希望先の会社概要

会社によって報酬形態や取り扱う保険商品などが異なるため、転職希望の会社について十分に調べることをおすすめします。
転職希望先の会社概要について、調べておくべきポイントを詳しく解説します。

相互会社・株式会社のどちらか

保険会社には、相互会社と株式会社があります。

株式会社は、会社の利益を契約者だけではなく株主に配当の形式で還元するのに対し、相互会社は契約者のみに還元します。
どちらも法的に問題はなく、転職時にそれほど注目する必要はないものですが、相互会社については注意が必要です。

相互会社は保険の契約者が株式会社における株主の扱いとなり、経営判断の権利を持つものですが、その数は膨大な人数となるため、「総代会」という意思決定機関を作ります。

しかし、総代会がうまく機能しないことで形骸化し、不祥事の要因となるとの懸念の声が多くみられるのです。
転職に直接関係するものではありませんが、相互会社の注意点については知っておいた方がよいでしょう。

専属・専業・副業・乗合代理店のどれに該当するか

代理店には、次の種類があります。

  • 専業代理店……保険販売のみ行う
  • 副業代理店……他のメイン事業を持っている
  • 専属代理店……1社の保険会社の保険商品のみ取り扱う
  • 乗合代理店……複数の保険会社の保険商品を取り扱う

副業代理店は、自動車販売ディーラーや不動産会社などです。

保険業界と言えば、専業代理店を指すことが一般的でしょう。

専業代理店の中でも、専属と乗合のどちらを選ぶか慎重に決めることが大切です。
より多くの保険商品の中から提案したい場合は乗合代理店を選ぶとよいでしょう。

報酬形態

保険業界の報酬形態は次の3つです。

  • 完全歩合制
  • 月給制
  • 月給+歩合制

完全歩合制は保険契約を取れない場合の報酬はゼロだから、ハイリスクハイリターンと言えるでしょう。
また、完全歩合制の場合は正社員雇用ではなく業務委託契約となる点に注意が必要です。

保険業界の選考

【確認ポイント4】保険業界の選考に通過しやすい応募書類

保険業界の選考に通過しやすい応募書類のポイントについて詳しくみていきましょう。

志望動機

志望動機には、次の要素を含めましょう。

  • その職種を選んだ理由
  • その会社を選んだ理由
  • 会社に貢献できること

例えば、次のように記載します。

「私は、現職で生命保険の営業に5年間従事しております。貴社は、さまざまな保険会社との取り扱いがあるため、お客さまによりマッチした保険の提案ができると考えております。私は、提案営業の経験で養った提案力、課題解決力などを武器に貴社に貢献したいと考えています。」

強み

自分の強みを伝えるときは、過去の経験や実績、スキルを組み合わせることがポイントです。
例えば、過去の営業成績、その中でもお客さまに評価されたポイントを一緒に伝えれば、より説得力が増します。

自己PR

自己PRは、過去の経験での成功事例を伝えます。
自身が心がけていたこと、それによって得た実績を伝え、入社後にどのように貢献できるのかを示しましょう。

保険業界での選考

【確認ポイント5】保険業界の選考に通過するための面接対策

保険業界の選考に通過するために、次のポイントを押さえましょう。

コミュニケーション能力をアピール

保険業界の中でも営業職やコールセンターなどは、お客さまとコミュニケーションを取ります。
そのため、コミュニケーション能力をアピールすることは必須です。
保険の知識はこれから学べば済むことですが、コミュニケーション能力はすぐには習得できません。
そのため、どれほどのコミュニケーション能力があるのかを明確に示す必要があります。

適切に逆質問する

逆質問には、次の目的があります。

  • 応募者の本気度を知る
  • コミュニケーション能力
  • 社風との相性

「逆質問がない=興味がない」とみなされるため、必ず逆質問しましょう。
その際は、相手の回答に対して速やかに返答し、コミュニケーション能力をアピールします。
質問への回答に対する反応から、自社に適した人材かどうか判断されます。

まとめ

保険業界内で転職する際は、保険業界の事情や職種の種類、選考に通過するためのポイントなどを押さえましょう。
経験者と比べて採用の可能性が低いからこそ、より入念な準備が必要と言えます。

今回、解説した内容を参考に、転職に挑戦してみてください。

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