本記事では、保険業界に転職する際の職務経歴書の書き方について解説しています。
保険業界は求められるスキルが多岐に渡り、市場価値の高い人材が非常に多いと言われているので、実力や実績があれば志望企業から内定をもらえる可能性は高いでしょう。
しかし、転職活動の最初の難関と言われるのが職務経歴書。
営業マンや営業ウーマンとしてのスキルの高さを適切にアピールできる職務経歴書を作成していく必要があります。
ですが、どんなに営業スキルが高くても、職務経歴書の書き方ひとつで書類選考を突破できない可能性があります。
そこで本記事では、保険業界経験者として保険会社へ転職する際の、職務経歴書作成におけるポイントを解説します。
さらに、職務経歴書の見本も紹介しておりますので、保険業界内転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
保険業界に転職するなら押さえておくべき職務経歴書のポイント
保険業界に転職する際、非常に重要な職務経歴書。
書類の書き方ひとつで選考通過できるかどうかが決まるため、しっかりポイントを押さえる必要があります。
保険業界への転職で押さえておくべき職務経歴書のポイントは以下の5つです。
- 担当していた顧客の属性や営業方法を記入する
- 取扱商品を記入する
- 応募企業が求めるスキルや取扱商品を確認する
- 実績を数字でアピールする
- アピールポイント(自己PR)を記入する
それでは上記5つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
担当顧客や営業方法を記入する
保険業界といっても、様々な営業方法があります。
営業方法には、新規開拓、既存顧客のアフターフォロー、紹介、代理店営業などがあります。
新規開拓、既存顧客のアフターフォロー、紹介の場合は、個人に保険商品を販売することが多く、基本的には個人向けの生命保険を販売します。
また、保険会社によっては損害保険を取り扱っているため、ニーズがあれば自動車保険や火災保険の販売もします。
一方、代理店営業は、代理店向けに自社商品の販売のポイントを伝えることがメインの仕事になります。
また、対象の顧客は企業や官公庁に勤めている個人なのか、法人なのかによっても営業方法は変わるはず。
個人の場合は上述した通り、個人のニーズに合わせた保険を販売します。
法人の場合は、従業員への保障がありながら節税対策できる商品などを販売することが多いです。
このように、あなたが保険業界内での転職をする場合、これまで担当していた企業やお客様とコネクションがあると理解してもらえるため、有利に転職活動が進む可能性もあるでしょう。
また、担当顧客や営業方法を詳細に記入すると、あなたが実際に「応募企業でどのように活躍するか」を採用担当者にイメージしてもらえるため有用です。
取扱商品を記入する
保険商品の種類は豊富なため、どのような商品を販売していたかを詳細に記入すると、採用担当者はあなたが活躍している姿を想像しやすくなります。
保険会社が取り扱う商品の例には、以下があります。
- 医療保険
- がん保険
- 死亡保険
- 認知症保険
- 年金保険
- 学資保険
- 外貨建て保険
- 損害保険
上記は一例のため、実際にはさらに多くの保険商品があるでしょう。
このように、実際に販売した商品を記入すると、現職または前職の経験が活かせそうだと判断してもらえるかもしれません。
応募企業が求めるスキルや取扱商品を確認する
保険営業は、取り扱う商品や担当顧客によって営業方法や必要な知識が異なり、企業によって求められるスキルが大きく変わります。
そのため、募集要項で応募先の企業が求めるスキルや人材像、取扱商品を確認し、これまでの経験から活かせるポイントをアピールすることが重要です。
自分のアピールポイントから考えるのではなく、企業が求めるスキルに合わせて職務経歴書を作成することが、書類選考突破のポイントです。
実績を数字でアピールする
保険業界の転職活動では、「毎月どれほどの成果をあげてきたのか」が重視されます。
よって、実績は数字で具体的に記載する必要があります。
例えば、「20〇〇年の〇月に販売件数〇件を獲得した」という販売件数の実績や、「〇人中売上〇位」という順位の実績も効果的です。
ただ「毎月の目標は必ず達成していました」など、大体の実績をアピールしても、あなたの活躍がピンとこない可能性があります。
また、成果(契約件数や金額)だけでなく、目標や数字目標の達成率まで記載するとより実力が伝わりやすくなります。
例えば、「20〇〇年の目標達成率は120%でした」のような文章があると、どれだけの成績を収めてきたのか一目瞭然です。
このように、実績は具体的な数字を用いてアピールすることで伝わりやすくなり、評価されやすくなるでしょう。
アピールポイント(自己PR)を記入する
保険の営業は十人十色であり、一人ひとりの営業方法や強みが異なります。
よって、「どのような人に、どのような営業方法で、どのような商品を販売するのが得意なのか」または「目標を達成するためにどのような工夫をしてきたのか」など、具体的なエピソードを含めて記載しましょう。
実際のエピソードを書くことで営業としてのスキルの高さをアピールできます。
また、上述したようにアピールポイントは応募企業の求める人材像に合わせて、実際の経験談やエピソードを盛り込みましょう。
すると、具体的にあなたが保険業界で活躍している姿を想像させることができるはずです。
保険業界の転職に必要な職務経歴書の見本
ここまで、保険業界への転職における、職務経歴書の書き方のポイントについて解説しました。
それでは実際に、上記のポイントを踏まえた職務経歴書の見本を見ていきましょう。
職務概略
大学卒業後、〇〇生命保険株式会社へ入社。入社後は、企業や官公庁にお勤めの方に、生命保険・損害保険を販売。
入社3年目で、昇給のための査定により、4年目から指導職として研修担当となる。
研修は、入社1年目に向けた新人研修から、指導者向けの研修を担当。
また、採用の業務にも携わる。5年目に代理店営業部に異動。
銀行などの金融機関を周り、○○生命の商品について研修、ヒアリング、指導を実施。
職務経歴
20〇〇年〇月 ~現在
会社名:〇〇生命保険株式会社
資本金: 〇億円 従業員数:社員〇名
主な事業内容: 生命保険の販売・資産運用
職務内容
生命保険・損害保険の販売
社員向けの研修
金融機関への指導・研修
担当顧客・エリア
〇〇県・〇〇県
〇〇株式会社(従業員数××人)
〇〇株式会社(従業員数××人)
〇〇株式会社(従業員数××人)
取扱商品
生命保険全般(死亡保険、就労不能保険、医療保険、個人年金保険)
損害保険(自動車保険・ゴルファー保険・火災保険)
実績
20〇〇年:売上〇位(〇人中)販売件数(〇件)
20〇〇年:売上〇位(〇人中)販売件数(〇件)
20〇〇年:売上〇位(〇人中)販売件数(〇件)
自己PR
◇定期訪問での取り組み◇
お客様からアポイントをいただくために注力していたのが、お客様を選ばずにお声がけするということです。
威圧感や独特な雰囲気などがあり、近づくのが躊躇われるお客様こそ、競合他社からも提案を受けておらず、実は保険のニーズがあったということもあります。
その為、どんなお客様にも平等にアプローチをしています。
◇お客様に合わせたアプローチ◇
保険の販売で一番重要なことは、お客様との信頼関係を築くということです。
どんなに商品が良くても、販売員が信頼されていなければ契約に至ることはありません。
よって、お客様の性格・ニーズに合わせた提案が非常に重要です。
例えば、保険の知識のない20代前半のお客様に対しては、アポイントの最初の20分程度は雑談をします。
その後、知っておくと役に立つ、社会保障制度の説明をしています。
比較的年齢が若い方は、雑談をすることで営業員を探り、信頼できると思った所でやっと保険の話を聞こうという気になるからです。
反対に、責任世代の方々は的確な他社比較で判断されることが多いため、弊社商品に乗り換えた際のメリット・デメリットを論理的にお伝えするよう心がけています。
保険業界における職務経歴書のポイントを押さえて書類選考を突破しよう!
保険業界に転職する際の職務経歴書には、具体的な営業方法や、数字を使った実績を記載することが重要です。
保険業界は専門性が高く市場価値が高い方が多いため、ポイントを押さえて職務経歴書を記入すれば、書類選考に通過できる可能性は十分高いでしょう。
ぜひ今回ご紹介した職務経歴書の書き方をマスターして、保険業界での転職を成功させてくださいね。