「営業で活躍し高収入を稼ぎたい」そんな基準で就職先を選んでいる方も一定数いると思います。しかしひとえに営業職と言っても、年収幅は業界によって様々です。
本記事では「営業職の平均年収が高い業界」を紹介するとともに、営業職で稼げる方の特徴や年収の高い営業職を選ぶ際の注意点を紹介していきます。
営業職で活躍し高収入を目指したい方はぜひ参考にしてください。
目次
営業職の平均年収が高い業界
【平均年収607.1万円】保険業界の営業職
保険業界の営業職の平均年収は607.1万円です。(厚生労働省のサイトより※データ取得日は本記事を作成した2023年5月)
外資系保険会社が優秀な人材を確保するため高い報酬を支払う傾向があり、保険業界営業職の平均年収を引き上げています。
しかし外資系内資系を問わず、契約数とインセンティブが連動し給与に反映されることが多い保険営業職は結果を出せば稼げる業界の1つです。
保険商品は現代の顧客ニーズに合わせ多種多様なプランがあります。
顧客一人ひとりの生活様式や将来の希望も変わってきますので、丁寧なヒアリングが必須です。
提案時には専門知識を必要としながらも、形のない無形商材を分かりやすく伝えることも大切になります。
「いざというときの備え」である保険商品は契約してすぐに顧客にメリットがあるわけではありません。
そんな商品を顧客に納得してもらい成約するには高いコンサルティング能力が求められます。
【平均年収は578.3万円】不動産業界の営業職
不動産業界の営業職の平均年収は578.3万円です。(厚生労働省のサイトより※データ取得日は本記事を作成した2023年5月)
「20代で年収1,000万」などの求人広告が散見され、稼げるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
不動産業界の営業には賃貸の営業とビル・マンション・家などの不動産売買の営業、また不動産投資の営業などがあります。
商材の単価が高く、成約した時の売上、ないしインセンティブのインパクトが大きい傾向のある業界です。
「家」を販売する場合、顧客にとって家とは生活の場そのもので、値段だけではなく様々な観点から判断することになるため簡単に成約にはいたらないでしょう。
営業時に丁寧なヒアリングだけではなく地道に関係性を結んでいく関係構築能力が求められます。
高額商品の購入を最終的には決断していただくためには「あなたから買いたい」というような信頼関係を築くことも大切になってくるでしょう。
【平均年収は578.3万】医療業界の営業職
医療業界の営業職はいわゆるMR(医療情報担当者)と呼ばれ、MR(医療情報担当者)の平均年収は578.3万円です。(厚生労働省のサイトより※データ取得日は本記事を作成した2023年5月)
MRは医師や薬剤師、看護師など医療関係者へ医薬品の効果や使い方などの情報を提供する仕事です。
直接医薬品の販売は行いませんが、医療関係者への情報提供や情報収集、ネットワークづくりをとおして自身が提案する医薬品の普及を図ります。
医薬品は健康に関わる商品ですから、その安全性や副作用情報などを正しく伝える必要があります。
医師や薬剤師など国家資格を保持するプロフェッショナルな相手を顧客として渡り合うため、一般的なビジネスマンを相手にするのとはまた違った人間関係構築能力が求められます。
関連法律も含めた医薬に関する知識を持っていることも大切で、日々進歩する医療や最新の新薬開発情報をキャッチするなど日々のインプットは必須です。
営業職で稼げる人の特徴
保険業界・不動産業界・医療業界と営業職の平均年収が高い業界を紹介しました。業界ごとにそれぞれ稼ぐ営業パーソンの人物像も異なりますが、一方で業界問わず営業職で稼ぐ方の特徴を紹介します。
自己管理能力の高さ
営業職は個人の成果が給与や評価に反映されるため、時間管理やプランニング能力だけでなく、モチベーションを高く保ち続けることが必要です。
上司に厳しく目標管理をされる場合もありますが、「20代で高級車を買うために目標ノルマを必ず達成する」など自発的な動機から自身で目標を管理し、モチベーションを保ち続けられる人が結果を出すでしょう。
稼ぐ営業パーソンは会社から定められた目標の達成だけでなく、自分自身で設定した目標に向けて積極的に行動し、成果を出すことに注力しています。
積極的な学習意欲
業界のトレンドや新しい商品、技術などを積極的に学び自己研さんを続けることも、営業職で成果を出すためには必要です。
自然災害や疫病の発生、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻など世の中は変化し続けています。
例として出した保険業界や不動産業界、医療業界もまた、顧客ニーズの多様化を受け常に新しい商品が開発されるなど競争の激しい業界です。
業界動向や顧客ニーズの変化に対応するためにも、成果を出している営業職は情勢動向も含めた新しい情報をキャッチアップし自己成長に努めています。
顧客志向の強さ
稼ぐ営業職は、「稼ぎたい」という目標を持ちながらも自分の営業成績のことだけを考えているのではありません。
常に顧客の立場に立ち、顧客の利益向上を考え営業活動を行っています。
顧客のニーズを的確に理解し、どうしたら顧客の利益につながるかを考え、時には顧客自身が認識していなかったことに言及し顧客に最適な提案をします。
専門性の高い内容やリスクについてもわかりやすく伝え、顧客ファーストで動くことによって結果顧客との信頼関係を構築し、結果を出しています。
年収の高い営業職を選ぶ際の注意点
インセンティブの割合が高く収入が不安定になる場合がある
営業職の平均年収が高い業界として保険業界や不動産業界、医療業界をあげました。
これらインセンティブで稼ぐ傾向が強い営業職は、営業成績が良かった月は高収入となりますが、逆に営業成績が悪かった月は低い収入となってしまうなど、収入が不安定になる側面があります。
どんなに実力があっても調子が良い月が続くとは限りません。
収入の不安定さは生活不安に直結してしまうため、離職する人も散見されます。
実力のある高収入者がいることは事実ですが、成果を出すことを前提としたものであることをよく理解した上で検討しましょう。
しかしながらインセンティブの程度は企業によっても違います。
自身が求めるインセンティブと基本給のバランスをよく吟味し、求人を選んでいくことが大切になってきます。
タフさが要求される
営業職は顧客折衝が仕事ですから、時には顧客からのクレームを受けることもあります。
高収入が見込める営業職は取引の金額も高額であることが多く、顧客からの期待値もその分大きいものです。
保険営業、不動産営業、MRなど、どの営業も、リスクも含めた正確な情報を顧客に伝える必要があり、発信する言葉には責任が伴います。
何かミスがあった際に強いクレームを受けることもあるでしょう。
クレームに限らず毎月のノルマを達成するプレッシャーは常に伴います。
顧客利益を追及する観点からも、プレッシャーを感じるのはノルマに対してだけではないでしょう。
また勉強を続けていく体力も必要なため、精神的体力的にタフさがないと続けていくのは難しいでしょう。
一方でプレッシャーに耐え成果を出すことが出来た際には、高収入という金銭的メリットだけではなく、自己の成長実感や顧客貢献への満足感など大きなやりがいを感じるでしょう。
休日に顧客対応が発生する場合がある
営業職は顧客の都合に合わせて仕事をするため、時には休日対応が発生する場合があります。
大口顧客やどうしても成果につなげたい顧客から休日に連絡があった際は、プライベートよりも仕事を優先することもあるでしょう。
自身が「人生の中で今は仕事を優先したい」という時期は良いかもしれませんが、家庭の事情などからプライベートを大事にしたい時期も当然人生ではあると思います。
自身のプライベートとのバランスを保ちつつ好成績を保持するためには高い自己管理能力が求められます。
顧客の都合に合わせると言っても営業職は自身の裁量でスケジュールを決められることが多いため、スケジュールを上手にコントロールできる人には向いているでしょう。
まとめ
営業職の平均年収が高い業界や営業職で稼ぐ人の特徴、年収の高い営業職を選ぶ際の注意点を紹介しました。
高収入が見込める営業職は求められるものも多く、実力が伴わなければ厳しい世界ではありつつも、「稼げる」「高収入」以外にもやりがいと魅力があるお仕事です。
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