「保険は比較して選ぶ」ということがますます一般化する中、現在生命保険会社等で営業職を担っている方などが、乗合代理店への転職を検討する人が多くなっています。
さまざまな経済環境の変化により将来不安を感じる人が多く、保険への加入や保険の見直しを試みる人が増え、保険の存在価値が見直されていることも、乗合代理店への転職理由のひとつでしょう。
インターネットの普及により、保険に限らず商品を比較したり情報収集をすることが簡単な時代になりましたが、保険などの金融商品は、無形商品で金額も大きく、その上慣れない用語や分かりづらい説明文がつきまといます。そのため、消費者は最終的な判断をする際に、誰かに頼りたくなることから、商品選びのアドバイザーとして乗合代理店がもたらす役割は益々大切なものとなっていると感じます。
これまで培ってきた保険の知識と経験を元に、乗合代理店に活躍の場を移すことを検討されている方へ、乗合代理店で保険営業をする魅力と、乗合代理店で活躍できる営業タイプについて紹介します。
目次
乗合代理店で保険営業をする6つの魅力
生命保険会社で保険営業する場合との違いを交えながら、乗合代理店で保険営業をする魅力を紹介します。
商品が豊富で提案営業が可能
乗合代理店に所属し、営業職を担う場合の最も大きなメリットは、お客さまへ提案することができる商品ラインナップの豊富さでしょう。
代理店によって取り扱い商品数は異なりますが、30-40の保険商品を取り扱っているところもあり、多くの保険会社の商品を比較しながら提案することができます。
家族構成や人生設計、ライフスタイルは千差万別で、それぞれに合った保険商品を選ぶお手伝いをすることが、乗合代理店で働く醍醐味のひとつだと思います。
所属している保険会社の商品しか紹介できないジレンマや、特定の商品をプッシュするような従来の営業にストレスがあるような人は、乗合代理店への転職を検討することをおすすめします。
各分野で優れたスペックの商品が提案できる
保険商品にはさまざまな種類がありますが、保険会社によって得意とする商品があるものです。
そのため、保険会社は幅広いラインナップを揃えてはいても、そのひとつひとつが業界内で本当に最も優れているとは限りません。
乗合代理店は、複数の保険会社の商品をラインナップすることができるため、それぞれの保険会社が得意としている商品を選択して取り扱うことができます。
これにより、お客さまにより良い商品を提案することができるのも乗合代理店で営業をする魅力でしょう。
経費負担のストレスが軽減できる
お客さまへの配布グッズ、商談時のお茶代、交通費、携帯電話代金、資格取得のための費用などなど、保険営業に伴う経費は積み重なるものです。
営業に関わる経費の負担については、会社によって考え方が異なりますが、経費の負担が軽減されれば、余計な心配をせず営業活動に集中することができるのではないでしょうか?
乗合代理店の中には、あらゆる営業経費を会社が負担する仕組みを持つ企業もあります。
これまで経費負担について違和感を感じていた場合、このような企業で働くことで、経費によるストレスが軽減されることは魅力のひとつでしょう。
安定した月収と収入の変動幅の減少
保険営業の収入形態は、歩合制や固定給制など、所属している企業によりさまざまですが、売上と収入に強い関係性があると、収入のことを気にしてしまい、時には本来の営業スタイルが保てないこともあるかもしれません。
乗合代理店の中には、固定給がしっかりしていて、安定した月給が保たれている場合もあります。
一方で固定給が高めに保たれるということはコミッション率にも影響するため、コミッション率が多少低くても給与の変動が少なく安定した収入を望む場合は、固定給に軸を置いている乗合代理店での働き方が魅力的に感じるでしょう。
働き方がより自由になる
ワークライフバランスが重視され、働き方の自由度が求められる時代になっていますが、まだまだ朝礼や夕礼、さまざまな会議や報告のために、会社に赴く必要がある企業も多いのではないでしょうか?
営業職であっても時には、お客さまとの時間よりも会社の都合を優先する場合もあるかもしれません。
乗合代理店の中には、月に1、2度のミーティングはあっても、基本的なスケジュールは自分で管理して働く時間をコントロールできる場合もあります。
加えて、時短勤務や、直行直帰など営業活動に集中する体制を整えているなど、自分の時間を大切にできる働き方を選べる企業も多くあります。
また、働き方の自由さは、時間だけではなく、適性に合わせてキャリアチェンジができる乗合代理店もあります。
営業職として入社したものの、家族の都合や出産育児、または適性を考え直した上で営業職を離れたいと感じた時も、同じ会社の中で別の仕事を担える仕組みや、プレーヤーからマネジメントへのキャリアチェンジなど、その時々の事情に合わせて、営業職に固執する必要がない働き方の自由さを設けている乗合代理店もあります。
新規開拓力よりも説明力や提案力を活かせる
保険営業の一番の悩みとして、見込み客の獲得や新規開拓を挙げる人も多いかもしれません。
営業スタイルとして新規開拓よりも商品の説明力や提案力に自信を持っている人は、見込み先との商談機会を提供してくれる乗合代理店へ活躍の場を変えることも一考です。
乗合代理店の中には、インターネットサイトやイベント、提携先などを通じて、お客さまとのアポイントの機会をエリア内の営業に提供する企業もあります。
新規開拓が苦手で、顧客獲得競争に疲弊している方は、乗合代理店の顧客開拓を確認し検討してみるといいでしょう。
乗合代理店での保険営業が向いている3つのタイプ
多くの魅力を備える乗合代理店ですが、どのような人が乗合代理店での営業に向いているのかについて紹介します。
新規開拓力よりも、商品の説明力が優れている人
乗合代理店の多くが、インターネットやイベントなどで見込み客との接点を作り、営業がしやすい環境を用意してくれています。
例えば、アポイントの取得までをコールセンターが担い、営業はその日時にお客さまとの約束の場所へ赴き、商品の説明を行うという仕組みをとっている乗合代理店もあります。
長く保険営業は新規開拓力が重視されていましたが、時代の変化に伴い営業に求められるスキルが、新規開拓力よりも商品の説明力や提案力が重視されてきているとも言えます。
話を聞くことが得意な人
乗合代理店の魅力は、豊富な商品ラインナップですが、単に商品を並べているだけでは意味がありません。
お客さまのニーズをしっかりと聞き取り、その内容に合った商品を提案できるのが、乗合代理店で営業をする醍醐味のひとつでもありますから、ヒアリング力に長けていることは優位性があるでしょう。
複数の商品を勉強する努力を怠らない人
乗合代理店の魅力は商品数の多さですが、裏を返せばその分学ぶべきことが多いともいえます。
代理店によって取り扱い商品の数は違いますが、営業をするにあたって理解すべき商品数が、30から40商品にわたることもあるため、知識を増やし続けることを楽しむ必要があるでしょう。
複数の商品を深く理解したり、各商品の違いを把握することを楽しめるような人は、乗合代理店の営業に向いていると思います。
まとめ
消費者の保険に対する向き合い方の変化と共に、保険営業で求められるスキルは変容していると感じます。
乗合代理店の特徴に魅力を感じたり、自身の営業スタイルや適性が乗合代理店に向いていると感じたら、時代の変化に合わせて、新しい一歩を踏み出してもいいかもしれません。
乗合代理店は、数多くあります。各企業の特徴を踏まえ、自分の価値を活かせる代理店を選びたいものです。
私たちHonesty(オネスティ)は、金融・保険を専門としている「特化型」転職エージェントです。長年培ってきた業界情報を元に、ひとりひとりの特性が活かせる乗合代理店を選ぶサポートをいたします。
新しい活躍の場を求める際には、ぜひ活用ください。