「完全歩合制」タイプの働き方から「固定給+歩合制」タイプの働き方に転職するメリット・デメリット

2023.3.28

自分にあった働き方を重視する中で、生命保険の営業を担う方の中には「完全歩合制」タイプの働き方から、安定した固定給を得る働き方へのシフトを検討されている人も多いのではないでしょうか?

これまで「完全歩合制」タイプの働き方で培ってきた保険の知識を存分に活かしつつ、ワークライフバランスを重視するなど時代にあった働き方を選択する人の中で、「固定給+歩合制」タイプへ転職した方も多く散見されるようになりました。

そこで今回は、「完全歩合制」タイプの働き方から「固定給+歩合制」タイプの働き方への転職を検討する際に、確認しておきたい事柄を紹介します。

「完全歩合制」タイプの働き方から「固定給+歩合制」タイプの働き方に転職するメリット・デメリット

収入形態による働き方の違いを確認

保険営業とは、消費者に保険商品を紹介・説明することを生業としますが、収入形態によって働き方に違いがあります。まずは、簡単に確認してみましょう。

完全歩合制タイプ

「完全歩合制」タイプは、法令で定められた最低賃金はあるものの、しっかりとした固定給はなく、自分の営業成果に応じた報酬を得る収入形態です。

所属や契約する企業によって営業報酬率(歩合率)は異なりますが、営業成果次第では高額な報酬を得ることができ、さらに多くの場合は報酬に上限がありません。一方で、経費等は自分で負担する必要があります。

また、完全な成果主義のため、決められた労働時間はなく時間の使い方は自分で自由に決めることができ働き方の自由度が高いのも特徴です。

固定給+歩合制タイプ

「固定給+歩合制」タイプは、ある程度しっかりとした固定の賃金にプラスして、営業成果に応じた営業報酬(歩合給)を得る収入形態です。

毎月、固定の収入をしっかりと得ることができるため、安定した生活を送ることが可能です。

所属する企業によって営業報酬率(歩合率)は異なりますが、固定給がしっかりしている代わりに「完全歩合制」タイプよりは、報酬率は低くなります。

また、固定給額も企業によって異なりますが、一般的に「固定給制」タイプよりは低くなります。

また、働き方の面でも「完全歩合制」タイプよりは自由度は低くなりますが、「固定給」タイプほど制限されたものではありません。

つまり「固定給+歩合制」タイプは、「完全歩合制」と「固定給制」のいいとこ取りをした収入形態だと言えるのではないでしょうか。

固定給制タイプ

「固定給制」タイプは、所属する企業が定めた労働時間に応じて勤務することで、毎月固定の収入を受け取ることができる収入形態です。
営業成果に応じた歩合率などはなく、成果はボーナスや昇給などに反映されます。

労働時間に制約があるため時間の使い方は自由ではありませんし、営業成果による報酬アップはあまり見込めませんが、毎月固定の収入を受け取ることができるため、安定した収入が保たれます。

収入形態による働き方の違いを確認

「固定給+歩合制」タイプの保険営業へ転職する、2大メリット

保険営業の働き方として「固定給+歩合制」タイプは、「完全歩合制」と「固定給制」のいいとこ取りをした収入形態のため、これからの働き方を見直す中で「完全歩合制」タイプの働き方からのシフトを検討されている方も多いのではないでしょうか?

そこで「完全歩合制」タイプの働き方と比較しながら、「固定給+歩合制」タイプの代表的なメリットを確認してみたいと思います。

メリット1:収入が安定する

「完全歩合制」は、完全成果主義のため成果の良し悪しにより収入が安定しないというデメリットがありますが、「固定給+歩合制」は、毎月しっかりとした固定給を得ることができ、収入が安定するメリットがあります。

また、「固定給+歩合制」タイプの収入形態をとっている企業の場合、各種経費は企業が負担するケースもあるので、より収入面が安定すると言えるでしょう。

メリット2:営業活動が安定する

「完全歩合制」タイプで営業をしていると、収入不足への不安から無理な営業をせざるを得なくなったり、自分の収入を気にしつつお客さまと対峙してしまうことがあるかもしれませんが、「固定給+歩合制」タイプは、毎月の収入が安定しているため自分の生活を過度に気にしながら営業する必要はなくなるでしょう。

また、「完全歩合制」タイプの営業スタイルは、新規の顧客開拓から契約のクロージングまで一人で行いますが、「固定給+歩合制」タイプの雇用をしている企業の中には、新規顧客は企業がWEBサイトやイベント等で開拓し、営業担当はそのお客さまの対応を担うスタイルもあります。

よって、常に新規開拓のプレッシャーに晒されることがなくなり、目の前のお客さまの課題にしっかり向き合う提案営業ができるでしょう。

「固定給+歩合制」の保険営業へ転職する、3つのデメリット

「固定給+歩合制」の保険営業へ転職する、3つのデメリット

「完全歩合制」タイプの働き方から、「固定給+歩合制」タイプの働き方にシフトした場合、デメリットも把握しておく必要があります。代表的なデメリットを3つご紹介しますので、確認してみましょう。

デメリット1:高収入はあまり望めない

「完全歩合制」タイプは、自分の営業成果が上限なく収入に反映されるため、成功すれば高い収入が望めるやりがいのある収入形態ですが、「固定給+歩合制」タイプは、固定給の比重が高くなっているため歩合率は低く設定されており、「完全歩合制」タイプと比べると、高収入を期待するのは難しいかもしれません。

しかし、「固定給+歩合制」タイプの収入形態を採用している企業の中には、歩合部分の上限を設けていない場合もあり、そのような企業では営業成果はすべて収入に反映されます。

デメリット2:歩合率がさほど高くない

「完全歩合制」タイプは、高い歩合率で、自分の営業成果がダイレクトに収入に反映されることがメリットだと思いますが、「固定給+歩合制」タイプの歩合率は、「完全歩合制」タイプに比べるとそれほど高くはありません。

しかし、歩合率は企業によって異なります。

例えば乗合代理店の場合、一般的には企業規模や売上規模が大きい企業は、販売契約をしている保険会社からの手数料が高いため、営業成果の歩合率が高くなる傾向があります。

デメリット3:働く時間の自由度は低下する

「完全歩合制」タイプで働く場合は、完全成果主義のため、時間の使い方が自由な面がメリットのひとつだと思いますが、「固定給+歩合制」タイプの場合は、少々自由度が低下する場合が多いと思います。

しかし、「固定給+歩合制」タイプの働き方を採用している企業の中では、事前の自己申告で勤務シフトが組めたり、時短勤務や直行直帰などを可能としているところもあります。

「固定給+歩合制」タイプへの転職には、特化型エージェントを使おう

「固定給+歩合制」タイプへの転職には、特化型エージェントを使おう

保険営業を取り巻く環境は大きく変化し、働き方の選択肢が増えています。

これまで培ってきた知識や経験を活かし、自分に合った働き方を見つけるためには、1社1社の特性を見極める必要があります。

働きながら、企業の情報を細かな点まで把握するのはなかなか難しいことでしょう。
また、収入形態が働き方に直結する保険営業は、歩合率など企業が公にしづらい情報もあり、確かな情報を獲得することは至難の業です。

効率的に自分にあった企業を見つけるために、保険業界特化型の転職エージェントを活用してみてください。
特化型ならではの質の高い情報は、目まぐるしく変化する保険業界内での転職に大いに活用できるでしょう。

私たちHonesty(オネスティ)は、金融・保険を専門としている「特化型」転職エージェントです。
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