ファイナンシャルプランナーの経験を活かした転職先候補を紹介!
2023.7.6
お金に関する幅広いスキルが身に付くファイナンシャルプランナー。
ファイナンシャルプランナー経験者や資格保有者には、どのような転職先が候補になるのでしょうか。
本記事では、ファイナンシャルプランナーの転職先を、業界ごとに詳しく解説します。
ファイナンシャルプランナーが転職する際のポイントも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ファイナンシャルプランナーとは
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に関する専門知識を活かして、年金や保険・投資・生活設計など幅広い相談に対して具体的なアドバイスを行う専門家の事を指します。
ファイナンシャルプランナーには企業内FPと独立系FPがあり、企業内FPは銀行や証券会社、保険会社などに所属し、独立系FPはフリーランスとして活躍することが多いです。
FPの主な仕事内容は、顧客の相談内容や情報をもとに、生活設計、貯蓄計画、投資、保険など、将来必要な資産設計(ファイナンシャル・プランニング)と、その実行をサポートを行うことです。
お金に関する提案をするだけでなく、コミュニケーションや営業力など、様々なスキルが求められます。
ファイナンシャルプランナーの転職先
お金に関する幅広い知識を有するファイナンシャルプランナーですが、どのような転職先の選択肢があるのでしょうか。
業界別に、転職先を紹介します。
金融機関
ファイナンシャルプランナーの転職先として、まずは金融機関の営業職が候補としてあげられます。
- 保険会社・保険代理店営業
- 証券会社営業営業
- 銀行営業
それでは詳しく見ていきます。
保険会社・保険代理店営業
保険会社・保険代理店営業は、主に医療保険や死亡保険、個人年金保険などの保険商品の販売をする仕事です。
ご契約いただいた顧客のアフターフォローも欠かせません。
保険会社は日本企業と外資系企業に分かれており、それぞれ働き方や給与形態が異なることが多いです。
日本企業は、研修が充実しており、固定給の比率が大きいのが特徴です。
一方、外資系企業は歩合の割合が多く固定給が少ないため、月によって収入が変動しやすいと言われています。
保険代理店は、いわゆる来店型のサービスを展開している企業が多く、新規開拓ではなくニーズがある方に対して保険を提案できるのが特徴です。
ファイナンシャルプランナーの経験があったりFP資格を保有している人であれば、保険会社や保険代理店営業への転職はしやすいでしょう。
証券会社営業
証券会社の営業は、株式、債券、投資信託など、金融商品の仲介をする仕事です。
顧客の資産にかかわるため、お金に関する知識は必須であることはもちろん、投資の目的や資産状況を把握し、適切な金融商品を提案する必要があります。
そのため、証券会社営業の転職時は、実務経験を重視されることが多いです。
ファイナンシャルプランナーの経験や資格保有があるとしても、金融商品の幅広い知識や営業力がなければ転職は難しいかもしれません。
証券会社は新卒採用にも力を入れていることが多く、転職よりも大学卒業後に就職する方が難易度は低いといえます。
銀行営業
銀行営業は法人営業と個人営業に分かれており、個人営業は、預金の案内だけでなく、投資信託や保険の提案、相続対策のアドバイスなど、幅広い業務を担います。
一方、法人営業は、企業の資金調達やキャッシュマネジメント、為替や金利のヘッジ、M&Aなどのアドバイスを行います。
いずれもファイナンシャルプランナーの経験やFP資格を保有していることは転職に有利になり得るでしょう。
しかし、銀行は低金利環境などの影響で、採用人数を減らす動きも出ています。
採用人数は銀行によって異なりますが、今後の動向も踏まえて転職や就職先を選びましょう。
不動産会社
ファイナンシャルプランナーの経験やFP資格を活かせる転職先として不動産会社もあります。
例えば、下記のような職種です。
- 不動産営業
- 投資用不動産の営業
それでは詳しく見ていきます。
不動産の営業
不動産営業は、マンションや戸建てなどの不動産の販売や仲介をおこなう仕事です。
例えば、消費者がマンションや戸建てなどの大きな買い物をする場合、将来設計も踏まえたお金と暮らし方について考えることが多いです。
お金や生活設計のアドバイスができるファイナンシャルプランナーの経験は不動産販売の場面でも役立つと言えます。
不動産営業は、未経験者でも転職しやすいと言われていますが、FP資格保有者やファイナンシャルプランナーの経験者は優遇される傾向にあります。
投資用不動産の営業
投資用不動産の営業は、投資家に対して収益性の高い不動産を販売する仕事です。
不動産運用の分野では、税制や資産運用の知識が活かされる場面があり、ファイナンシャルプランナーの経験やFP資格を活かすことができます。
ただし、これまでの経験やスキルに加えて、不動産業界に関する知識が必要になるため、新たに経験を重ねることが大切です。
また、実際の不動産市場の動向を理解し、顧客のニーズに合わせた提案ができる営業力も必要となります。
FP事務所、税理士事務所、公認会計士事務所など
他にも、ファイナンシャルプランナー経験者やFP資格保持者の転職先候補として下記のような選択肢もあります。
- FP事務所
- 税理士事務所
- 公認会計士事務所
それでは詳しく見ていきます。
FP事務所
FP事務所とは、個人や法人のお金に関する問題を解決するために、ファイナンシャルプランナーが勤務する専門の事務所のことです。
FP事務所は、顧客の状況や将来の目標などを把握し、お金に関するアドバイスを行います。
FP事務所では、資産運用方法や保険の見直しなどを提案するため、金融に関する幅広い知識が求められます。
税理士事務所
税理士事務所は、企業や個人の税務相談を行う、税務の専門家が働く事務所のことです。
税理士業務を行うためには税理士資格が必要ですが、税理士事務所には非税理士の職員も在籍している場合があります。
税金対策や保険商品の説明や提案を行うなど、銀行や保険会社で培ったファイナンシャルプランナーの経験を活かし働くケースもあるようです。
しかし、ファイナンシャルプランナーの経験よりも簿記2級を求められたり、転職の際は年齢を厳しく見られてしまったりと狭き門となっています。
税理士事務所の仕事でファイナンシャルプランナーの経験を活かすことはできますが、業界ならではの知識を身に付けることが重要です。
公認会計士事務所
公認会計士事務所は、会計の専門家として企業の財務や会計に関する支援をする仕事です。
監査や税務、コンサルティングなど業務内容は多岐にわたりますが、企業の経営に直結する重要な業務であるため、高い専門性と信頼性が求められます。
公認会計士資格を持っていない場合でも、一般的な事務作業や年末調整の代行などをおこなっているケースがあるようです。
ファイナンシャルプランナーで培った税金やお金の知識は、公認会計士事務所にも活かせるでしょう。
ファイナンシャルプランナー転職の際のポイント
ここからは、ファイナンシャルプランナーが転職する際のポイントを紹介します。
ポイントに気を付けて転職活動を行うことでご自身に合った転職先を見つけられる可能性は上がるため、ぜひご確認ください。
FP資格だけではなくコミュニケーション力や営業力をアピールする必要がある
ファイナンシャルプランナーの資格や経験を活かせる仕事は、顧客と信頼関係を築いたうえでアドバイジング業務を行うことが多いため、コミュニケーション力が必要不可欠です。
また、ファイナンシャルプランナー経験者やFP資格保有者が活躍できる仕事には、金融商品や保険商品の販売業務も多く、新規顧客開拓や営業力も必要となることが多いです。
そのため、資格の有無だけでなく、どのようにして新規契約をいただいていたかをアピールできると評価されやすいでしょう。
FP資格を活かせるかという点でだけではなく、自分の価値観と合っている企業を選ぶ必要がある
転職先を考える際は、企業と自分の価値観がマッチしているかどうかを必ず確認しましょう。
FP資格を活かせる企業・業務内容であっても、価値観が合っていなければ、モヤモヤとした悩みを抱えてしまったり、働き方やキャリア形成に支障をきたしてしまったりするでしょう。
まずは自分自身が求める働き方やキャリア形成の方向性を明確にし、その方向性に合致する企業や職場を選ぶことが重要です。
エージェントを上手く活用する
保険会社や証券会社、銀行、不動産業界などの求人には、「FP資格保持者歓迎」などと記載されていることがあります。
しかし、求人票に書かれている「条件」には、実際に求められる人物像やスキルについて十分な情報が書かれていない場合があります。
そこで、自分自身が求める仕事や職場の価値観や文化にも合致する企業を見つけるために、リアルな情報を持つエージェントの力を借りることが大切です。
転職エージェントは、求人票には書かれていない企業の情報や直近の内定者の情報など、転職において役立つ情報を持っており、適切なアドバイスを受けられます。
求人票に書かれた情報に惑わされず、自分に合った職場を見つけるために、一度エージェントに相談してみることをおすすめします。