保険事務は保険販売のノルマあり?業界経験者が保険事務のノルマについて解説

2023.8.15

保険事務は福利厚生が充実しており、ワークライフバランスを実現しやすいという理由からとても人気の仕事です。

しかし、保険業界の事務職には「事務職なのに保険商材販売ノルマがあるのではないか」と気にされる方も一定数いるようです。

そこで、本記事では保険業界の事務職のノルマについて解説します。

保険事務の特徴や、大変だと感じる点もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

保険事務職の特徴

保険事務の仕事内容は新規契約の処理や保険給付金の手続き、顧客への対応など多岐にわたります。

業務を行う際は専用のシステムで作業することが多くなりますが、エクセルなどの基本的なPCスキルも必要です。

保険事務の仕事内容

保険事務の仕事内容は生命保険会社と損害保険会社で大きく2つに分かれ、それぞれ下記のような業務に対応します。

生命保険事務

損害保険事務

  • 生命保険の新規契約の書類確認
  • 保険金請求の書類作成・整備
  • 保険契約の解約・変更に関する書類作成・整備
  • 損害保険の新規契約の書類確認
  • 新規契約のお問い合わせ対応
  • 事故受付
  • 修理工場への連携
  • 保険金請求の書類作成・整備

保険事務に向いている人

保険事務に向いている人は、コミュニケーションを取ることが好きな人や、迅速で丁寧に対応できる人です。

保険事務は社内外問わず多くの人と関わる仕事なので、円滑にコミュニケーションを取りながら仕事をすることが求められます。

また、保険事務は時期によって膨大な業務をこなさなければいけません。

迅速さと正確さが求められる仕事です。

保険事務職にはノルマがあるのか

ここからは、気になっている方が多い保険事務の保険商材を売るノルマについて解説します。

派遣社員か正社員によって事情が異なるため、それぞれ分けて見ていきます。

派遣社員として保険事務をやる場合

基本的に、保険会社は派遣社員に対して、保険商材を販売するようなノルマを設定していない場合がほとんどです。

なぜなら、生命保険を販売するためには「生命保険募集人」の資格が必要になりますが、派遣社員はその資格を持っていないことが多いからです。

そもそも、派遣社員は労働者派遣法の観点から、最初に締結した労働者派遣契約及び個別契約書の内容に定めのない業務外の作業は制限されています。

保険の販売業務も契約内容に含まれている場合は別ですが、派遣社員として勤務する場合、そのようなことは滅多にないでしょう。

ただし、保険営業をしている社員から、生命保険の加入を勧められる可能性はあるかもしれません。

正社員として保険事務をやる場合

正社員の保険事務の場合は派遣社員と異なり、保険関連の資格を取得したうえで業務にあたることがあります。

例えば損保事務の場合、任せられる業務範囲によっては「損害保険募集人一般試験」に合格している必要があります。

また、生保事務は事務職であっても生命保険募集人資格の取得を求められることが多いです。

「生命保険募集人一般試験」に合格し、生命保険募集人資格を取得すると、生命保険を販売することが可能です。

そのため、募集人資格を持ちながら事務として保険会社で働く場合、会社によってはもしかしたら家族や友人に保険加入を勧めることを「推奨」するケースがあるかもしれません。

「推奨」という形で家族や友人に保険加入を勧めることを求められると、プレッシャーで実質ノルマがあると感じてしまうかもしれません。

売上ノルマがなくとも、保険事務職が大変であるポイント

ここまで、保険事務のノルマについて見てきました。

基本的には保険商品の販売ノルマを課されることはありませんが、保険事務で大変だと感じる点はあります。

転職後に後悔しないためにも、保険事務の大変なポイントを事前に確認しておきましょう。

専門知識を習得する必要がある

保険事務は保険に関わる専門知識を必要とする仕事です。

未経験から保険事務になった場合、最初は大変だと感じるかもしれません。

売上という形ではなくとも課される勉強をノルマのように感じる方もいるのではないでしょうか。

ただし、多くの保険会社では、新入社員向けの研修やトレーニングプログラムを提供しており、会社によってはスキルアップの機会も設けられているでしょう。

また、業務に慣れてくれば、徐々に業務がスムーズに行えるようになります。

最初は難しくて大変に感じるかもしれませんが、継続すればスキルアップややりがいを得られる可能性が大きい仕事と言えます。

問い合わせ対応など、コミュニケーションが発生する

保険事務は、顧客からの問い合わせに対応するなどのコミュニケーションが発生することが多くあります。

中には、クレーム対応が必要な場合があり、臨機応変に対応することが求められます。

このように、保険事務には様々なコミュニケーションが必要になるため、人と接することを好まない方は、大変だと感じるかもしれません。

突発的に残業が発生する場合がある

保険事務は、基本的に定時で退社できることが多いですが、突発的に残業が発生することもあります。

例えば、一定期間内に大量の問い合わせが発生した場合や、トラブルが発生した場合、新商品が発売した場合など、残業が発生する可能性があります。

保険事務のやりがい・魅力

保険事務には大変なポイントもありますが、一方で魅力的なポイントもたくさんあります。

例えば、下記のようなポイントがあります。

  • 福利厚生が充実している会社が多い
  • 社内外に感謝される
  • 専門知識を得られる

保険会社は福利厚生が充実していることが多く、有給休暇や産休・育休などが取りやすいことで人気を集めています。

また、保険事務は顧客だけでなく、社内でのコミュニケーションも多い仕事です。

例えば、営業担当がいただいた契約をより早く成立させるために、営業担当と連携し迅速に申し込みの処理をします。

いち早く保険契約を成立させた場合顧客に安心感を与えられるだけでなく、すぐに成績に計上できた営業担当側からも感謝されます。

専門知識が求められ勉強が大変にはなりますが、それは裏返すと専門性が高められ、労働市場における自身の市場価値を高めることにもつながります。

未経験者や他業界からでも、挑戦することができる職種ながらも基本的に、研修制度が整っているため、安心して働くことができます。

まとめ

保険事務職のノルマについて、派遣社員と正社員の違いの観点や、大変なポイントから解説をしました。

保険商材の販売のノルマを課されることは少ないかと思いますが、会社によっては「推奨」されノルマだと感じてしまう場合や、保険商材の販売がノルマではなくとも大変なポイントをノルマだと感じてしまう場合はあるかもしれません。

一方で未経験からもチャレンジができ、専門性を高められる、福利厚生がしっかりしているなど魅力的なポイントが多いのも事実です。

任される業務範囲はそれぞれ会社によって異なりますし、大変だと思うポイントも個人によって異なります。

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