他社の保険会社へ保険営業職として転職しようと考えているものの、「自分でも転職できるのだろうか」「すごい実績も無いけど大丈夫なのだろうか」など、不安に思う方もいると思います。
この記事では、保険営業職の方が他社保険会社へと業界内転職をする際に役立つ経験についてご紹介します。
保険営業職の業界内転職を検討されている方や、保険営業職の経験をどうアピールすれば良いか悩んでいる方に参考になる内容です。
また注意点も触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
保険業界が求めている人材とは
はじめに、保険営業職として転職するにあたって、保険業界がどのような人材を求めているのか理解しましょう。
保険業界で求められている人材は次のとおりです。
- コミュニケーション能力がある
- 体力・精神力がある
- 自己管理ができる
- 知識がある
- 向上心がある
以下でそれぞれ解説します。
コミュニケーション能力がある
保険営業はお客様を相手とするため、コミュニケーション能力が求められます。
保険という商品は、お客様それぞれの人生設計によって必要となる保険が変わってくるので、会話の中からさまざまな情報を得ていかなければなりません。
初対面の人ともすぐに打ち解けられたり、会話を盛り上げられるなどのコミュニケーション能力が必要です。
このようなコミュニケーション能力があれば、相手との信頼関係が築きやすく、ニーズや本心をうまく引き出すことができます。
保険業界は、このようなコミュニケーション能力が高い人材を必要としています。
精神力・体力がある
保険営業は、「断られるのが仕事」といってもいいくらいセールスが断られる仕事です。
保険の営業というだけで話すら聞いてもらえないですし、商品を提案しても断られるのがほとんどです。
そのため、多少断られたくらいではへこたれない精神力がある人材が求められます。
また、何度も断られるので、その分多くの活動をしていく体力も求められます。
保険業界は、精神力・体力ともにタフな人材を必要としています。
行動管理ができる
保険営業にとって避けては通れないのが「ノルマ」です。
ノルマを達成するには、それなりの契約数が必要となります。
しかし、契約は簡単に取れるものではありません。
1契約を取るのに、10人、100人と声をかけていくことになります。
そうした中で、ノルマ達成に向けてどれだけの活動量が必要なのかを考えて、自ら行動できる人、つまり行動管理ができる人材を保険業界は求めています。
知識がある
保険を販売するには、商品知識はもちろんのこと、病気や医療の知識、国の制度、お金全般の知識など、さまざまな分野の知識が求められます。
そのため、保険業界ではたくさんの知識がある人材を必要としています。
向上心がある
保険営業職は、保険商品を販売して初めて評価がされる仕事です。
会社によっては完全歩合制のところもあります。
保険業界では、知識の習得や保険の販売などに対して向上心のある人材を求めています。
保険営業職の業界内転職で役立つ経験
続いて、保険営業職の業界内転職で役立つ経験について解説します。
保険営業職の業界内転職で役立つ経験は以下のとおりです。
- 新規開拓
- 法人営業
- ノルマ達成
- 資格取得
- リモート営業
これらの経験をしておくと、先ほど解説した保険業界が求めている人材の根拠となる実績をつくることができます。
転職活動をする際の自己PRとしても役に立つ内容となっています。
新規開拓営業
保険を販売していく上で避けては通れないのが新規開拓営業です。
既契約者だけではすぐに枯渇してしまうので、新たな顧客を常に見つけていく必要があります。
ですから、たくさん新規開拓した経験があると業界内転職に役立ちます。
また、新規開拓営業は、初対面の人と打ち解けたり、信頼関係を築いていくコミュニケーション能力や、断られても地道に活動する精神力や体力が求められます。
新規開拓営業を経験していることは、コミュニケーション能力や精神力・体力があることの根拠にもなります。
法人営業
法人営業は個人営業とは違ってより多くの知識が求められます。
会社の財務、法人税務、福利厚生などの知識がなければ、法人の経営者や担当者を納得させるのは難しいです。
ですので、法人営業の経験が豊富だと業界内転職で役立ちます。
また、法人営業の経験は、幅広い知識があることや精神力・体力があることの根拠にもなります。
ノルマ達成
保険営業には、少なからずノルマが設定されます。
そのノルマを達成してきた経験は転職に役立ちます。
理由は、ノルマを達成するためには、それなりの活動量が必要であり、活動していくには自分を律して行かなければならないからです。
そのため、ノルマの達成経験は、自己管理ができることの根拠にもなります。
資格取得
資格取得の経験は転職に役立ちます。
理由は、知識があることの証明になるからです。
また、自ら積極的に学んでいく向上心や、コツコツ勉強を続けられる継続力があるということの根拠にもなります。
取得しておくと良いのが「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。
2級以上の資格所持は転職で有利になります。
リモート営業
コロナ禍になり、保険業界でもリモート営業が行われるようになりました。
リモート営業は、オンラインを通じて画面越しにコミュニケーションを図らなければならず、通常の対面営業よりも得られる情報が少ないので営業難易度も高くなります。
また、資料の説明や契約業務は画面を共有しながら行うことになりますので、リモート営業ならではの営業手法やPC操作も新たに習得する必要があります。
今はまだリモート営業の経験が少ない会社も多いため、リモート営業の経験や実績があると転職で有利になります。
リモート営業はこれからますます重要になっていくので、早めに取り組むことをおすすめします。
転職するなら知っておきたい”競業避止義務”とは
保険営業職から同業他社の保険営業職に転職を考えているなら”競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)”の存在を知っておく必要があります。
競業避止義務を知らずに思わぬトラブルになってしまうケースもあるので、業界内転職を検討する際に知っておきたい注意点も踏まえて紹介します。
競業避止義務とは
競業避止義務とは、今の会社と競合する会社に転職するなどして、今の会社の情報を利用してはならないという義務のことです。
在職中は、労働契約に基づいて競業避止義務が定められていますが、退職後は、別途契約書や誓約書などの形で競業避止義務を負うようにすることが一般的です。
簡単にいうと、退職する時に「うちの会社の情報をライバルの会社で使わないでね」という約束をさせられることがほとんどということです。
守らないとどうなる?
競業避止義務を守らないで、ライバル会社に転職すると損害賠償などで訴えられる場合があります。
ただし、訴えられても法的効力が有効になる方は限定されています。会社の機密情報を扱っていた人や、役員、部長などが対象になることが多いです。
違反にならないために注意すること
競業避止義務については、会社によってどのような規定があるのか、またどのような誓約書を交わすのかによって変わります。
自社の規定や退職時の交わす誓約書の内容などを事前に確認するよう注意しましょう。
可能であれば、すでに退職された方などから退職時にどのような誓約書を交わしたか聞いてみるのも一つの手です。
競業避止義務は、同業他社への転職ができるかどうかの重要な内容ですので、業界内転職を検討している方は必ず確認しておくことをおすすめします。
まとめ
保険営業職の方が他社保険会社へと業界内転職をする際に役立つ経験についてご紹介しました。
これからの転職活動が有利になるよう、まずは今の会社でできるだけの経験を積んでおくことをおすすめします。
自分だけでは転職が成功するか不安な人は、転職エージェントを使ってみてはいかがでしょうか。
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