保険業界内で志望していた企業から内定が出た場合、嬉しい気持ちが先立ち、「すぐに現職をやめて早く転職先で働きたい」と考える方も多いはず。
しかし、円満退職をするためには、しっかりとした手順を踏む必要があります。
なぜなら、しっかりと退職手順を踏まなければ、社内の従業員だけでなく、お客様にも迷惑をかけることになりかねないからです。
そこで本記事では、
- 保険業界内転職で円滑退職するまでの流れや、
- 保険会社を円満退職するためのポイント
について解説します。
保険業界で円満退職をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
保険業界内転職で円満退職する流れ
保険業界で円満退職をするには、以下の流れで手続きをする必要があります。
- 就業規則を確認する
- 退職の1〜2ヵ月前に申し出る
- 退職願を提出する
- 引継ぎをする
- 退職時に返却物を返す
それでは保険業界内転職で円満退職をする流れを詳しく見ていきましょう。
就業規則を確認する
まずは会社の就業規則を確認し、退職についてのルールを確認しましょう。
法律上では、14日以上前の申し出であれば認められているものの、1ヵ月以上前に退職の申し出を行うことをルールとしている企業も多く存在します。
保険業界は特に、お客様の引継ぎに時間がかかるため、余裕を持ったタイミングでの申し出が必要でしょう。
また、ボーナスが支給される在籍日の確認も必要です。
さらに、有給消化ができるのか、もしくは未消化の有給の買い取りが認められているかについても確認しておくと、退職交渉のタイミングを判断できるでしょう。
退職の1~2ヵ月前に申し出る
退職のタイミングが決まったら、退職の意思を会社に伝えましょう。
一般的に、退職を申し出るタイミングは1~2ヵ月前が好ましいと言われています。
退職の申し出をする際は、まずは直属の上司に相談することをおすすめします。
メールやチャットなどで事前にアポイントを取り、口頭で相談するとスムーズに話が進むでしょう。
ここで注意が必要なのは、本当の退職理由を伝える必要はないという事です。
同じ保険業界に転職する場合、競合に転職するのではないかと心配されたり、現職に不満があることが知られてしまったりと、ネガティブな印象を持たれる可能性があります。
円満退職を考えているのであれば、「ポジティブな理由」や「やむを得ない理由」で退職を検討している旨を伝えましょう。
退職願を提出する
退職が認められた場合は、退職願を提出します。
退職願は、退職日や退職理由を記入して、退職の意思をつたえるための書類です。
ここで1点注意したいのが、退職申し出の時点で退職願を出すのはマナー違反となる可能性があるということです。
もちろん退職願を出すタイミングで罰せられることはありませんが、円満退職をしたいのであれば、事前に相談をして退職を認められてから提出しましょう。
引継ぎをする
保険業界の場合、これまでお客様になってくださった方一人ひとりの引継ぎが必要になります。
保険に加入してくださっているお客様の新しい担当者が決定した場合、お客様と新担当者を含めた3人であいさつの場を設けることが一般的です。
これまでお世話になったお客様にも退職について納得頂くため、誠実な対応が求められます。
また、新しい担当者にはお客様の詳しい情報を伝える必要があるため、引継ぎに時間がかかる事が予想されます。
そのため、あらかじめお客様の情報をまとめておくなど、スムーズに引継ぎをする準備をしておきましょう。
退職時に返却物を返す
退職時に会社に返却するものをあらかじめ確認し、用意しておくとスムーズです。
退職時に返却するものの例は以下の5つです。
- 健康保険証
- 名刺
- お客様の個人情報
- 社員証
- 名札
会社によっては上記以外にも返却が必要なものがある場合があるため、現職の会社に伺うのが確実でしょう。
退職後に未返却のものがあると発覚した場合、会社に返却しに行かなければならず手間がかかります。
そのため、返却物については事前に確認してスムーズに円満退職できるよう心がけましょう。
保険会社を円満退職するためのポイント
誰もが円満退職をしたいと思っているはずですが、上手くいかないこともあります。
ここからは、円満退職をするためのポイントについて解説します。
退職が確定するまで周りに話さない
退職の意思が固まった時点や、退職の申し出をした時点では、周囲に話すのは避けましょう。
なぜなら、従業員同士で噂になったり、他の従業員のモチベーションが下がってしまったりということが考えられるからです。
また、保険に加入してくださったお客様の耳に届いてしまった場合、「あの人が担当者ではなくなるなら解約する」というトラブルにもなりかねません。
よって、退職が確定するまでは、社内外問わず周囲の人には話さないことをおすすめします。
引き止めにあった場合は辞めざるをえない雰囲気を作る
保険業界で活躍している人であれば、退職の意向を上司に伝えた際、間違いなく引き止めにあうでしょう。
保険営業は専門的な知識を必要とする職種であり、これまでお金をかけて教育してきた従業員に辞められることは、企業にとってマイナスになってしまうためです。
また、顧客との信頼性が大切な仕事でもあるため担当営業が変わればお客様との関係性を築くために時間がかかります。
そのため、現職で抱える不満の改善策などを提案してもらえるかもしれません。
しかし、次の会社に転職することが決まっている場合、どうしても会社を退職しなければなりません。
よって、「転職先ではこの会社でできないことに挑戦できる」「この会社ではできない働き方ができる」というように、引き止められる理由がなくなるような雰囲気作りをすることをおすすめします。
スケジュールに余裕を持つ
上司に退職の旨をなかなか伝え出せずにいると、転職先の入社日が近づき、スケジュールがタイトになることが考えられます。
保険業界の転職は、自分一人が辞めるとお客様や従業員など、周りの多くの人に影響を与えることになります。
また、退職希望日ギリギリで退職の申し出をすると、就業規則に違反し退職が長引くという可能性もあるでしょう。
そのため、余裕のあるスケジュール感で退職日をむかえる必要があります。
退職までの流れを把握して気持ちよく退職しよう
これまでにどんなに成績を出してきたとしても、退職の仕方によってあなたの印象が悪くなってしまう可能性があります。
また、退職後も同じ保険業界で働くのであれば、従業員やお客様とのかかわりが完全になくなることはないでしょう。
したがって、手順をしっかり踏んだうえで退職する必要があります。
転職してから気持ちよく働くためにも、事前に退職手続きの手順を確認しておきましょう。
保険業界での転職が決まった方は、ぜひこの記事を参考にして円満退職を目指してくださいね。