MDRT保持者は保険営業の転職に有利?他に取得しておきたい資格も紹介

2023.5.8

MDRTの入会者は保険営業の転職で有利になるかどうか気になる方は多いのではないでしょうか。

MDRTへの入会は、保険営業において優れたスキルと豊富な知識、経験を持つことを証明できるため、転職で有利になる場合があります。

この記事では、MDRT保持者は保険営業の転職に有利なのかどうか解説するとともに、他に取得しておきたい資格も紹介します。

MDRT保持者は保険営業の転職に有利なのかどうか解説するとともに、他に取得しておきたい資格も紹介します

MDRTとは

MDRTは「Million Dollar Round Table」の略称で、生命保険および金融のプロフェッショナルだけが入会できる組織です。

70ヶ国500社においてMDRTの会員が在籍しています。

その認知度も高く、MDRTには生命保険および金融サービスにおけるトップクラスの人材が在籍していると認識されています。

MDRTの会員の種類や入会資格などについて詳しくみていきましょう。

会員の種類

MDRTの会員の種類は以下の3つです。

成績資格会員……入会基準を満たして会員登録・承認された人物
成績資格終身会員……通算10回以上会員になった人物(準会員含む)
終身会員……成績資格会員の資格取得後、成績を計上せずに会員を続ける人物

加入資格

MDRTの加入資格は、次のとおりです。

  • 専門家組織の正会員
  • 個々の登録会社の成績証明を提出
  • 2022年度入会基準(収入ベースのコア商品・新契約からの計上する成績)の達成
  • MDRT倫理綱領を遵守

なお、MDRTのさらに上の基準を満たした場合、COT(Court of the Tableの略称)やTOT(Top of the Tableの略称)の称号が与えられます。

会員数

MDRTの2022年の会員数は7,947名(2022年4月1日現在)で、92年の1,129から約7倍まで増加しています。

会員数は年々増加傾向にあるため、今後はMDRTの知名度がさらに高まるでしょう。

それに伴い、転職でもMDRT会員であることがさらに有利に働くと予想されます。

加入のメリット

MDRTに加入するメリットは次のとおりです。

  • 継続的な加入により成果を挙げ続けていることを証明できる
  • 意識が高まり保険営業としてのステージアップにつながる
  • MDRT主催の研修に参加できる

MDRTは知名度が高いため、継続的に加入することで高い成果を挙げ続けていることを証明できます。

また、MDRTとして恥ずかしくない成果を挙げようと思いモチベーションが上がるため、結果として保険営業としてステージアップできるでしょう。

さらに、MDRTが主催する研修で知識やスキルを習得できる点も大きなメリットです。

会員登録の手続き方法

会員登録手続きの方法は、乗合代理店か直販か、専属代理店かで異なります。

直販や専属代理店、保険会社の分会を希望する場合は、保険会社の担当者に連絡しましょう。

保険代理店で専属代理店ではなく、代理店分会を希望する場合は、本人が登録を行います。

米国本部の登録をしたうえで日本会および代理店分会にオンライン登録します。

会員費が発生するため、クレジットカード情報も登録が必要です。

MDRTが保険営業の転職に有利に働く理由

MDRTが保険営業の転職に有利に働く理由

MDRTが保険営業の転職に有利に働く理由について詳しくみていきましょう。

販売力が優れていることを証明できる

MDRTは保険販売の売上基準を満たしていなければ入会できません。

そのため、MDRT会員であることは保険営業としての実力の証明になります。

向上心があることを証明できる

MDRTに加入し続けるためには売上基準を達成し続けなければなりません。

その場限りではなく、継続的に結果を出し続けた事実を証明することで、向上心を採用担当者に認めてもらえるでしょう。

顧客からの信頼性アップにつながる

MDRTは一般の認知度は高くはないものの、担当時にMDRT会員であることを伝えれば、信頼性アップにつながるでしょう。

ただし、MDRTの概要を簡単に説明する必要があります。

顧客からの信頼アップにつながる

保険営業の転職成功率を高める方法

MDRT会員になることの他に、保険営業の転職成功率を高める方法はいくつかあります。

転職活動の基本から、保険営業の実力をアピールする方法まで詳しく紹介します。

次の対策を実践することで、保険営業の転職成功率が高まるでしょう。

キャリアの棚卸しの結果を踏まえて転職先候補を選ぶ

キャリアの棚卸しとは、過去の経験を時系列に掘り下げて自身の強みや価値観を明確化し、転職活動における希望や条件などを決めることです。

最初から募集要項や企業のWebサイトを見て転職先候補を決めると、結果的に自身に適さない会社を選んでしまう恐れがあります。

そのため、キャリアの棚卸しは全ての職種における転職活動の準備の基本です。

適性がある企業を選ぶ

自身の希望の条件を満たす企業をピックアップしても、その企業に適性があるとは限りません。

求める人物像と合わない、営業スタイルが合わないなど、適性がない企業に転職しないよう注意が必要です。

適性があるかどうかを完全に理解することは困難ですが、会社の魅力や社内インタビュー、顧客の口コミなどから、ある程度の適性が見えてくるでしょう。

志望動機・自己PR・履歴書の質を高める

保険営業の会社に転職する際は、志望動機と自己PR、履歴書の内容が選考に大きく影響します。

これらの質を高めることで転職成功率が大きく上昇するでしょう。

保険営業の経験者の場合は、MDRT会員であることを含め、過去の成功体験を中心に構成します。

志望動機では、転職先候補の会社理念や経営方針、営業スタイルなどに触れつつ、自身に適性があることをアピールしましょう。

FP2級以上を取得する

ファイナンシャル・プランニング技能検定は、日本FP協会などが実施する国家検定です。

一般的に、FP2級以上は保険や年金、税金、相続、不動産など、お金の知識が問われる分野において優れたスキルを持つ証明になります。

そのため、FP2級以上を取得すると保険営業はもちろん、事務やコールセンター、示談交渉など、さまざまな職種への転職が有利になるでしょう。

投資診断士を取得する

投資診断士とは、正しい金融知識と基本を守った投資手法の説明およびアドバイスができる証明になる資格です。

保険商品の中でも個人年金保険のように投資の要素を含む保険を取り扱う場合は、投資診断士の資格が転職に有利に働く可能性があります。

また、投資を含めたライフプラン、マネープランの策定・アドバイスができることも証明できるでしょう。

保険営業の転職では、MDRT会員であることが有利に働くケースが多い

まとめ

保険営業の転職では、MDRT会員であることが有利に働くケースが多いでしょう。

ただし、転職先候補の会社によっては、MDRTは元より、資格や肩書きなどが選考に影響しない場合もあります。

そのため、MDRTが絶対に転職に有利になる要素とは限らない点に注意が必要です。

キャリアの棚卸しや適性の見極め、自己PRや志望動機の質向上など、転職成功率を高めるための基本も押さえましょう。

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